2010/05/29

特別講義 _ 福田哲夫さん


今週の特別講義は産業技術大学大学院の福田哲夫先生。
「自分の目で見たものを書き留める」というお話や生い立ち、今まで手がけてきたお仕事の紹介から講義が始まりました。

テーマ「感性と機能の融合」

STYLING×ENGINEER=DESIGN
・美しい魅力的なものづくりを通じて快適な暮らし
 →思わず自然に平気で使えるようなもの
・福田先生自身が孫から学んだこと
 →危険なものはつくっちゃいけない
 →赤ちゃんはマテリアルが変わると止まって進むのをやめる
(おじいちゃんなんだーとちょっとほんわかしてしまいましたw)
・目指すところは「快適な」や「快感」
・安全性から安心感
 →一緒に使われるが分析すると意味は違う
 →安全性を安全感とは言わないし、安心感を安心性とも言わない
 →「性」=性能、性質=定量的にはかりやすいもの
 →「感」=感性、感覚、感情=定性的な数字でははかりにくいもの
・機能デザイン×感性デザイン
 →「+」ではなくて「×」
 →機能デザインも感性デザインも1ではだめ。かけ算で価値を広げていく。
・TDO(Transportation Design Organization)
 →鉄道は動くホテルとも言われていて、マテリアルに加え、トイレや食堂もあるため1人ではデザイン出来ない。
 →品質管理をしっかりやる。永く使ってもらうために10年使っても不具合がないようにする。
・常に未来を考えながら、目標に向かって=バックキャスティングに近い考え
・モーダルシフト:ニーズに合わせた移動手段(中距離、短距離、シティサイクル)
・Function+Function=FormからForm+Form=New Functionへ
・モノ(見えるもの、形態)からサービス(見えないもの、聴覚、音、光、風)へ
・五感を使って相手の意図を読み取る
・可視化する力を磨く

講義後はスケッチ講座。子供に「このペットボトル買ってきて」と頼むときに見せられるようなペットボトルをスケッチする。
最初は4分でスケッチ。次は2分、1分、30秒、15秒、7.5秒とどんどん半分の時間でスケッチしていく。最終の7.5秒でもだいたいの輪郭は描ける。これは最初の4分間でモノの情報を理解したからできる。
スケッチのポイントは「観察→構造化→単純化」

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