2010/06/10

特別講義 _ 小泉望聖さん

今週の特別講義はイメージソースの小泉望聖さん。「デジタル広告最前線におけるデザインコンセプトとビジネス」というテーマで講義していただきました。


■4マス広告

・テレビ
・ラジオ
・新聞
・雑誌

今まではこの4メディアが『4マス広告』として広告の中心となって広告の世界を動かしてきた。しかし最近になって地殻変動が起きて、広告費が2~3割減少している。これはテレビ局1局にあたるほどのものに近い。
webやモバイルを中心としたデジタル広告が今では交通、屋外、店舗、新聞や雑誌にまで領域が広がってきていて、街の至る所にデジタルメディアが広まってきていると言える。
インターネットや携帯電話の登場によって、平成8年から平成18年の10年間で吸収する情報量(選択可能情報量)が530倍にまで膨れ上がり、平成22年の今では600倍近くになってきている。


■ラブレター

広告はまるでラブレターのよう。日常にラブレターがあふれかえっている。情報量が増える一方で、人の情報処理能力は進化していないため、人は情報をシャットダウンする能力と広告への耐性を身に付けた。


■広告のライバル

広告にとってのライバルは他社の出す広告ではなく、自分たちが出した広告をいかに見て聞いてもらう時間を確保すること。確保するには人と接する時間を得なくてはならず、結果人の24時間を奪い合いとなる。


■自分事化

受動的に受けている情報=たくさんある情報の中で引っ掛かりのない情報は他人事のようにしか思えない。能動的に受けている情報=たくさんある情報の中で感情がこもっていたり、自分の経験と似た情報は自分の事のように感じ取りやすい。
クライアントからの要望や課題を自分事化して考えることで、クライアントにも自分事のように感じ取ってもらいやすい。


ユーザーメリット

・面白がる(共感する)
・体験する
・共有する

デジタルはもともと双方向な特性を持っていて、自分事化との相性が良い。


■3つのデザイン領域

・コミュニケーションデザイン→ 無形
・フロントエンドデザイン→有形
・バックエンドデザイン→有形

コミュニケーションデザインのデザインコンセプトはクライアントの要望や課題を解決するところから始まる。そのクライアント与件を掘り下げるためにフロントエンドデザイン(グラフィックなど)やバックエンドデザインがある。


重要なことは「クライアントの要望や課題を解決すること」「ユーザーメリット」。
クライアントの要望を聞き、課題を解決しないことにはビジネスが成り立たない。面白がる、体験する、共有するというユーザーにとってのメリット=付加価値がなければ、洪水のように溢れた情報のなかでユーザーに振り向いてもらえない。



■懇親会♪

講義で淡々とお話しされていた小泉さんでしたが、懇親会では経験談を話してくれました^^

小学校の頃から埠頭にまで行って寝袋もなしに野宿!中学になると、埠頭の先が築地だったことからトラックのおじさんに「乗せて」と言って乗せてもらい、もっと遠くまで行かれてたそうです。高校ではバイトしまくって50カ国以上を1人で旅行したそうで、「授業やテストは?」と聞いたら先生と交渉(?)して何とかやりくりしてたそうです。小泉さんのイメージからは想像出来ないくらいギャップがあって、みんなで驚いてしまいましたw


前回の澄川さんに続いて、小泉さんも世界を50カ国以上!自分の考えがちっぽけに思えてしょうがないです><でもそういうお話を聞かせてもらえるだけで「頑張ろう!」って素直に思います。

最近は1日、1週間がとてつもなく早くて、もう6月も半ばです。日本にいられる時間を考えたらホントわずかです。もっと時間を大切にして、やる事決めてしっかりやっていかないと!

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