2010/06/10

Design Innovation _ Ziba Tokyo 平田さん(1)

今週と来週はZiba Tokyoの平田さんの講義です。
平田さんのお話は去年のオープンラボ以来。今回はつや子と並んで一番前で聞かせて頂きました!


ある企業に提案したときのお話。
その企業は営業のおかげとも言えるほど、営業で成り立っているんだけど、肝心の製品はどれもどこかの会社から出ているものに似ているという問題点を抱えていた。このままこのような方向でいくとモノマネの会社になってしまい、新しい提案をしてもモノマネだと見られてしまいかねない…。そこで他社製品と似ていると思われず、且つ営業担当も納得するようなモノを提案するミッションが始まったそうです。


■キーワードを作る

単純なキーワードではなく、その会社に対して抱いている問題点をクリアするキーワードを作る。問題点ってネガティブなものだけどそれをどうポジティブに変換するかが重要なポイント。平田さんが紹介してくれたミッションのキーワードは

「デザインで¥1000儲ける」

営業で成り立っている部分があるからこそ、営業マンに文句を言わせないことがこのミッションのポイント。
そしてテーマは「High design, higher value」

キーワードとテーマのもと、提案したシュレッダー。

特徴としては
・パーツが7個から3個になっている
 →これだけでだいぶコストダウン!
・SOHOでも使えるように
・CAUTIONマークがついても違和感がないように
 →スイッチ部分を丸くすることで、横にCAUTIONマークが並んでもいいようにデザインした
・色に意味を付ける
 →カラー展開をたくさんせずに、シーンをイメージさせる色を設定することで営業を納得させる

キーワードも当初「デザインで¥500儲ける」だったそうですが、1000円のほうがきりがいいや!と思って1000円にしちゃったそうです。で、実際やってみたら1000円以上コストダウン出来たそうです。


ドラッカーの5つの質問
・われわれのミッション(使命、仕事)は何か
・われわれの顧客は誰か
・顧客は何を価値と考えるか
・我々の成果は何か
・我々の計画は何か
最後の「計画」は普通の計画だけではなく、今後の展開や展望を含めた「計画」です。



お話を聞いていて、平田さんの考えってどこか少年みたいだなぁと思いました。いや本当に少年なのかもしれません。スライドで見せて頂いたスケッチで、犬のお尻としっぽのほんわかした感じが平田さんらしさを醸し出していました。Zibaでインターンやってるつやこが羨ましいです。


ということで、次回までに
①企業を決める
②問題点をポジティブに変換したキーワード
③展開を考える
が宿題になりました!

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